動物病院の建築・内装工事

様々な種類や性格のペットが毎日、来院する動物
病院。動物の習性に配慮した建築・内装を十分に
施すことが重要なのは言うまでもありません。
しかし、当初は予想もつかなかった不都合さを感じ
たことのある先生方も多いのではないでしょうか。
その悩みを解決してくれる知識と視点が必要なはず
です。そこで今回より、動物病院の建築・内装面に
おける工夫のポイントを簡単にご紹介していきたいと
思います。

第1回目は“玄関と待合室”編です。
ペットは院内に入ると緊張するのか、オシッコをしてしまう子もいます。
これに対処するには、タイルまたは床の仕上げ材を壁まで立ち上げて、
水洗いが可能なように施工することが望ましいでしょう。

また、特にネコはゲージやネットから出してしまうと、外に逃げ出してしまう
恐れがあります。一度逃げ出してしまったら、発見することが非常に難しく、
責任問題になってしまう可能性もあります。
したがって、外部からの入口扉と待合室の間にもう一つ扉があるほうが
望ましいといます
(写真@)

自動ドアの場合はなおさらのこと、必要ではないでしょうか。

もう一点、玄関ドアの開きに関することです。日本人は右手でリードを持つ方が
多いようですので、左吊り元の手前開きが比較的入りやすいようです。
玄関編と同様、やはりペットのオシッコの対処法についてですが、
床材を壁腰高程度まで立ち上げることによって、床と壁の隙間に
オシッコが侵入しないように防止することができます。
(写真A)

また、床材と床材の継ぎ目は溶接工法でジョイントし、ドア枠など
との境については
コーキング処理*をしっかり行うことが大切です。

これはペットの引っかき、爪とぎ防止にもつながります。
床と腰壁に防水材を塗る方法もありますが、単色のため、
デザイン性に欠けるのが難点でしょうか。
また、臆病なペットは何かの下に隠れると安心するようで、そのような場所を探す傾向も。

待合室には椅子やベンチを設置しているところが多いようですが、できれば椅子の下に空間をつくり、
そこに入って安心できるようにしてもいいかと思います。

もう一つ、動物病院でよく見受けられるのが、ドア枠や柱をかじられることです。かじられる対象となりそうな
部分に、プラスチック製の安全プロテクターを取り付けることも良い方法でしょう。

                                       
*コーキング処理:隙間やヒビを埋める処理
/待合室と受付室へ/



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